2025/7/2
|
|
18.沖縄のコンクールについて |
|
先日、以前所属していた東京の三線サークル美ら唄俱楽部から民謡コンクールへの参加と受験結果等の情報をいただきました。 そこは趣味としての唄三線だけでなく本格的な三線教室としても活動をしておられ、今年も数名の生徒さんが沖縄まで行かれて受験されたようです。 「コンクール」といえば、なんだか歌合戦のように聞こえるかもしれませんが、琉球古典音楽、民謡協会・団体、宮古・八重山民謡等々の会派流派ごとに決められた課題曲を設定して、一定基準以上の演奏が出来ているかが審査される昇級試験のようなものです。 私が2016年に受験した第45回琉球古典芸能コンクール・安冨祖流新人賞三線の部は、那覇市にある琉球新報本社で開催され、51人が受験し41人が合格で合格率は80.4%でしたが、東京、大阪をはじめ沖縄県外からの受験者もたくさん来ていました。 安冨祖流の新人賞は「伊野波節」と「稲まづん節」の2曲から選択する方式で、私は「伊野波節」で受験しましたが、練習に取りかかった当初は「とても無理!」というのが正直な感想でした。 沖縄の歌は琉歌形式で8・8・8・6文字の30文字で構成されますが、演奏時間が長いので8文字減らして22文字の歌詞を約6分30秒かけて独唱で演奏するのですから、素人の私にとっては唄っているのか?うなっているのか?・・・(笑) それでも何とか合格できたのは、その後の三線ライフにとってとても重要な出来事でした。 さて、させぼ美ら唄のメンバーも30名を超え、わずか1年の間に相当のレベルに達してきたメンバーも現れてきたことから、そのような機会があれば受験を勧めたりできるのでしょうが、いかんせん三線教室が存在しない地方都市ですから現実には不可能です。 ただ、各三線教室の目的は「沖縄民謡を後世に残し、伝統文化を発展させること」が主たる目的なので、趣味の三線サークルとはいえ、いろんな歌手の曲をたくさん聴いて、先人が苦労して作られたであろう工工四や声楽譜なども決しておろそかにしないでまじめに楽しくやっていきたいと思っています。 |
|