2024/5/10
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2.三線の取り扱い方 |
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させぼ美ら唄を立ち上げて驚いたのは、佐世保にもマイ三線を持っている方が多かったことです。ときどき弾いていたとか、買ってからずっと仕舞いこんでいたという方が多いので本当に基本的なところからスタートしています。 やはり、ほとんどのメンバーが久しぶりに三線を引っ張り出して困っていたのは「調弦(ちんだみ)」でしたね。 約600年以上前に中国から伝わったとされる沖縄の三線は、それなりの進化はしているものの基本構造は変わっていないと思われます。そのひとつが棹とカラクイ(糸巻)の関係で、ほとんどの三線は木と木の摩擦で弦の巻き戻りを押さえている昔ながらの作りです。 「ほとんど」と書いたのは「むどぅらん(戻らん)カラクイ」とかいう商品名で金属部品を使った三線もあるにはあるのですが、どんどん普及しているか?というとそうではないようです。 私も経験がありますが、初心者の頃って弦を巻き上げる、巻き戻すためにカラクイをひねりますが、棹側にグッと押し込むように回さないと止まってくれません。 また、糸蔵の中で弦が必要以上に何回も巻かれていると棹と弦が干渉してしまい、弾いてる途中でもクルクルと巻き戻ってしまうことがあります。 最近はインターネットで弦の結び方、カラクイへの巻き方など、かなり詳しく調べることができるので便利になりましたが、「ナイロンの弦は伸びる」ということも注意してください。新品の弦はもちろんのこと、カラクイを緩めて三線を長期間保管していたものは伸びた弦が元の状態に戻っています。ですから、巻いても巻いても、しばらく弾いているうちに緩んでくる(音が低くなる)とういう現象が起きるんですね。 そうこうしているうちに弦が切れてしまったとか、カラクイが折れてしまったとかは良くある話ですので、三線の取り扱いを必要以上に恐がる必要はないので、どんどんさわってあげましょうね。 |
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